DELTA Gruppo.A STRADALE | 畑野自動車

SOLD

LANCIA

DELTA Gruppo.A STRADALE

元アバルトエンジニアが集うカロッツェリアアルベッティでワークスカー同様にホワイトボディから各所ガセット補強並びにロールケージを張り巡らされたのがGruppo.A ストラダーレです。日本に届いて以降にショートコースサーキットやヒルクライムなどで使い切れるレスポンスとパワーをテーマに気が遠くなるほど膨大な手数が費やされ魂が塗り込まれたような１台。

外からはわからない。あくまでもノーマル然であることを大切に意識され製作されていました。しかしながら一般販売のなかったLANCIA 210 ビアンコ（ラリー車専用塗装）など隠しきれない異彩を放っています。

当時のカタログや、今日までの整備記録/請求書80枚お預かりしております。

クロモリ鋼を用いてストラット貫通で補強されたボディのみならず、最終的に応力が集まってしまうフロントのサイドフレームがガセットで２重補強されていることが、ブレーキを踏んだ瞬間に驚くほどの安心感として表れています。ペダルと車体が同一化したような、全てが手のひらに収まるような感触です。

ドアを開けた瞬間に非日常スイッチが強制で入ってしまう質感の連続です。

ペダル位置も日本人の体型に合わせてチューニングされています。そしてフットパネルやフットレストもスポーツ走行で踏ん張ることを前提に剛性を考えられており、触れた瞬間に頬が緩むような信頼感。

ドグミッションの操作フィーリングは動画でご用意しております。是非ご参照くださいhttps://cars-hatano.com/maintenance/maintenance-1769/

前後センターとLSDがインストールされておりますが、フロントには弊社オリジナルの低負荷時にはフリーとなるOS技研製スーパーロックLSDを採用しており、交差点などを普通に曲がる程度では作動しないので、スムースです。

この個体がスーパーたる所以は各所に"快適さ”を真剣に追求されている点。吊り下げ式のクーラーが取り付けられ、更に効きを高めるために前席と後席の間に透明の隔壁が設けられています。

吊り下げ式クーラーの冷気をドライバーに届けるためにアルミでボックスを制作しルーバーでコントロール可能に。

できるだけ低くマウントしたいナビゲーションシートはワンオフでアルミニウムフレーム製作のリジットマウント。

移設されたパワーウィンドースイッチの並びにイグニッション昇圧コントロールスイッチやミスファイアリングシステム稼働スイッチなど綺麗に作り込まれています。

エアコンの効きを高めるためにクリアポリエチレンで隔壁が作られています。

ドンガラでありながら大切に扱われていた様子を感じ取れる荒れていない塗装面。前後バランスを少しでも是正するためにバッテリーもトランクに移設されています。

室内灯などもコンペな空気ながら全て実需に応じた逸品ばかり。全てのスイッチに運用に必要な機能を備えています。

走るステージや環境に応じてほぼ全ての数値（キャスター角も可）が調整できます。お好みや用途お聞かせください。

ストラットタワーも前後ともにガセットで２重化。強化されています。

サイドフレームはご覧のようにWRCカー同様の２重化されています。ブレーキングしていただけるとデルタとは思えないフロントのインフォメーション量。ボディが逃げずに足が良く動くので同じバネレートでも格段に乗り心地が良く感じます。

過度なパワーは求めず（Fenice比）、レスポンスとトルク重視のエンジンビルド。6000rpm付近でピークを迎える抑え目のハイカムにバランス取りした鍛造ピストンと強化コンロッドで安定してGT-RSタービンを回し切る仕様となっています。もちろんポート研磨やインマニの合口合わせなども施されています。

ミスファイアリングシステムに加えてNOSも実装（現在はタンクは空です）されており、MOTECで一括制御。以後のセットアップで適宜リセッティングに柔軟対応できるのもMOTECの大きな魅力です。

各部ステー類なども含めてワンオフでチタン化。キャッチタンクなどもチタンで丁寧に作り込まれています。

ギャレットGT-RSタービンにできるだけ「真っ直ぐ」吸気させるため+インタークーラーパイプを短くしレスポンスを上げるため　インタークーラーを後退させた事で創出できるスペースにエアクリーナーから真っ直ぐタービンへフレッシュエアを届けています。

OS技研製のツインプレートクラッチはプル→←プッシュ変換され位置を見直すことでインタークーラーを後退させるスペースを確保。クラッチシステムは弊社スタンダードでご用意可能ですのでオーバーホール、仕様変更含めていつでもご相談ください。

ずっと屋内保管で大切にされていたことで、ライトカバーやゴムモールなどもご覧のように紫外線劣化を感じない艶感を維持しています。

ワンオフでアルミの一枚板から削って作られたバルジ部分。ステンレスメッシュに置換されています。

16インチホイールにぎりぎりインストール可能なアルミモノブロックキャリパーと大径ブレーキローター。

状態の良さ。大切にされていた個体であることを如実に伝えるルーフの塗装面。エッジ、アール全てが生き生きとしています。

あくまで「ノーマル然」に拘られて作られてきたことが端的に伝わる「ロールゲージが見えないミラーフィルム」　ウインドー自体もアクリルで軽量化されています。

フロントパイプからワンオフのフルチタンエキゾースト。ワークスカー同位置に配されたエンドマフラーはバルブ開閉式となっており、パフォーマンスオンリーの「開」のみならず、「閉」時の音質と効率の為にエアチャンバーまで別に設けられ作り込まれた逸品です。

LANCIA DELTA Gruppo A STRADALE 車両状態確認用動画

AWD ITALIAN WHITE MT 4WD IN LINE4 under1,810mm COMPETIZIONE 不便 LHD 2 SEATER

POINT

北イタリアヴェエローナにあるカロッツェリアARBETTIにてホワイトボディからWRCワークスカーと同様の手法で製作されたGruppo.A STRADALE。ドアの開閉音だけでも凄みを感じる憧れの１台でした。この個体は日本到着以降、お預かりしてるだけでも80枚の整備記録/請求書が示すとおり、ネジの１本に至るまで手が加えられていない部分を見つけられない最適化・チューニングが施されており、ミスファイアリングシステムやドグミッションなどハードな印象を受ける強い語が並ぶものの、乗用できる快適性まで追い求められたスーパーなデルタです。

年式: 2003年式

型式: -L31E5

走行距離: ARBETTI製作後3.2万km

車検: R3/4

EG: 2.0L S4 Turbo

シフト: 5速ドグMT

ハンドル: 左ハンドル

輸入属性: 並行車

修復歴: なし

出力/トルク: 320ps/400Nm以上

純正装備/純正オプション: ↓GruppoA STRADALE純正装備↓
○外装LANCIA 210 ビアンコ（ラリー車用特殊塗装）　○エンジンルーム＆室内グリージオメタリッツォ（ABARTH同色）
○Gr.A ワークスタイプクロモリ23Pロールケージ　○Gr.A タイプビード＆スポット補強プレート溶接 ○サンドブラスト鉄板軽量加工
○アンダーコートレス　○ライナーレスインナーパネル加工 235/40-17対応
○オプションクイックステアリングLock to Lock 2.3（ノーマル 2.8）

追加装備/モディファイ: 駆動系↓
□Bacci製5速ドグクロスミッション(リバースギア当たり調整加工＆全ギアWPC表面処理済み)　□畑自オリジナル1.1wayフロントLSD　 □強化センターデフ　□クワイフ製リアLSD 　□OS技研製ツインプレートクラッチ　□IKEYAフォーミュラ製ロールセンターアダプター機能付き強化ロワアーム　□ASI製リアアーム＆強化リンク

制御・出力系↓
□MOTEC M48 　□ギャレットボールベアリングGTタービン　□ミスファイアリングシステム　□NOSシステム　□SPL鍛造ピストン　□SPLコンロッド　□ハイカム　□同時点火　□ワンオフチタン製ブローバイキャッチタンク
□ヘッド加工(シートカット　セット長合わせ　タペットシム交換調整　バルブシール打ち替え) □ポート研磨　□インマニ研磨　□スロットルボディ研磨拡大　□シリンダーボーリング

冷却系↓
□畑自オリジナル大容量ラジエター　□大容量オイルクーラー（ワンオフチタンマウント）　□アルミ製ラジエターサブタンク

吸排気系↓
□ワンオフフルチタン製マフラー（バルブ開閉タイプ）　□ワンオフチタン製Fパイプ　□ワンオフチタン製センターパイプ　□ASI製等長EXマニ　

足回り・制動系↓
□クイックレシオステアリングラック　□ASI製WRCアッパーマウントタイプ車高調　□モノブロック４ポットキャリパー　□大径ブレーキローター　□ワンオフチタン製ブレーキバキューム増量タンク　□ブレーキバランサー

ボディワーク・軽量化↓
□ワンオフフルチタン製Fタワーバー　□軽量FRPボンネット　□F除く全面アクリルウィンドー(パワーウィンドー対応) □アルミインナードアパネル

インテリア装備系
□ワンオフフットレスト　□ワンオフフットパン　□MOMOステアリング　□ASI製ワークスシフト（剛性UP加工）　□ワンオフ無垢アルミ製シートレール
□クーラー　□前後空間クリアポリエチレン隔壁　□ドライバッテリー(トランク移設) □給油口内ワンオフアルミパイプ

↓最直近　保守整備（抜粋）↓
R2 31,204km時　弊社にて
ドグミッションFullオーバーホール　全ギアーWPC表面処理加工　バックギヤ歯当たり調整加工　ドライブシャフトブーツ　クラッチマスター　クラッチレリーズ　デフオイルシール　フューエルホース（ステンメッシュ）差し替え　弊社オリジナル高効率ラジエター制作

H30 29,115km時　弊社にて
タイミングベルト交換　エンジンマウント交換　トルクロッドブッシュ交換　バッテリーブラケット制作